五感で体感する映画〜見て聴いてリズムを刻んで〜ダンス編

  ebigoro2 です😃



『五感で体感する映画〜
見て聴いてリズムを刻んで〜ダンス編』
ダンサーが主役の映画🎬3作品のうち、
○『ポリーナ 、私を踊る』108分
2016年、フランス、アメリカ。
○『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン
〜世界一優雅な野獣』85分
2016年、イギリス・アメリカ合作

 これらの2作品はすでに記事に
アップしましたが、
ずいぶんと間があいてしまいましたね。
 本日ようやく投稿することができて、
ホッとしております。

○『ハートビート』97分
2016年、アメリカ、ルーマニア。
 
  クラシック音楽と古典バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップが融合したエンターテイメントムービー!
世界最高峰のダンサー62人が参加したダンスシーンは鳥肌モノ!心揺さぶられます!

映画『ハートビート』97分。

 2016年、アメリカ・ルーマニア。
 
 私は2016年8月29日に名古屋のセンチュリーシネマで観ました。

【あらすじ】
 プロのバレエダンサーを目指してニューヨークの名門バレエ学校に入学した、奨学生のルビー(キーナン・カンパ)。
 だが、実力者揃いのバレエ団で、日々練習に励んでいるが、教師からはダメ出しばかり。 
 特に、コンテンポラリーのクラスでは、中々及第点がもらえないルビーは、すっかり自信を失ってしまいます。
 しかも、同居人のジャジー(ソノヤ・ミズノ)と共に、奨学金資格剥奪の危機に
直面してしまいます。

 そんなある日、ルビーは地下鉄の構内で
ヴァイオリンを弾くイギリス人のジョニー
(ニコラス・ガリツィン)の演奏を聴いて、
彼に一目惚れしてしまいます。

 そこに数人のヒップホップダンサーたちが、現れダンスを披露します。
 
 また新たなダンサーたちが、挑戦するようにパフォーマンスを披露し…。
 互いが互いにダンスで勝負しあいます。
 気がつけば周囲の人々は彼らのダンスに目が釘付けに。ルビーもそのひとりです。


 ヴァイオリニストのジョニーは、グリーンカード詐欺に遭い、生活費を稼ぐ為に地下鉄で演奏していました。
 ダンサーたちとの即席コラボに夢中になってしまった一瞬の隙をついて、今度は商売道具であるヴァイオリンを盗まれてしまいます。

 一部始終を目撃したルビーは、ジョニーに
『弦楽器&ダンスコンクール』に一緒に
出場しないかと誘うが、ジョニーは断ってしまいます。

 一旦は断るジョニーだったが、ふと思い立ちルビーの所属するバレエ学校に行きます。
 レッスン室でひたすら踊るルビーの姿を見て、ジョニーの気持ちが変わります。


 追いつめられ崖っぷちのルビーとジョニーの挑戦が始まります。

 ジョニーの住むアパートの下の部屋の住人がヒップホップダンサーでした。
 彼の部屋はヒップホップダンサーたちのたまり場になっており、ジョニーとルビーは彼らと共にダンスの練習に励むことになります。


【見どころ】
 古典バレエ、コンテンポラリー、
ヒップホップとクラシック音楽が融合し
エンターテイメントムービーと呼ぶに
ふさわしい映画!

 

 主人公ルビー役のキーナン・カンパは、
名門マリンスキー・バレエ団出身。
 親友でルームメイト役のジャジー役は、
英国ロイヤルバレエ学校出身の
ソノヤ・ミズノ。  

 ロンドン、パリ、ニューヨーク、
ロサンゼルスから集められた
世界最高峰のダンサー62人が参加し、
踊るシーンは躍動感があって
本当に圧巻の一言です!
 思わず引き込まれてしまいます。

 相手役のジョニー役は、
英国男子期待の新星
ニコラス・ガリツィンのフェロモンに
すっかり当てられました。

 役者もダンスもこんなに見所もあって、
話も後味が良く幸せな気持ちになれるのに、どうしてあまり知られていないのかが
不思議です。
 もう1度見たくて、レンタル借りようと
3件ほど回ったのに、
どこにもなかったんですよね。

 ダンス系が好きな人、
ハッピーエンドが大好きな人には、
是非ともおススメしたい作品です!





五感で体感する映画〜見て聴いてリズムを刻んで〜ダンス編』②

映画『セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』85分
2016年9月16日アメリカ公開。
2017年7月日本公開。

 天才バレエダンサー、
セルゲイ・ポルーニンの
素顔に迫るドキュメンタリー映画です。

 セルゲイ・ポルーニンは
ヌレエフの再来と謳われる程の
類い稀なる才能と人の3倍量の練習により、
わずか19歳で英国ロイヤル・バレエ団の
史上最年少男性プリンシパルとなりました。

 一気にスターダムにのし上がりますが、
リハーサルを欠席したり、
アルコールや薬物に手を出したり、
身体中にタトゥーを入れたりと、
結構やんちゃをします。
 だから、「問題児」「異端児」と言われて
いました。

 わずか2年後に突然ロイヤル・バレエ団を
退団してしまいます。
 当時、ニュースになったくらいです。
 
 
 本人や家族、バレエ団時代の友人たち、
関係者へのインタビューから、
当時の彼の努力する姿や苦悩する様子が
見えてきます。
 そして、何よりも両親や祖母をとても愛し、
求めていたんだなぁということ。


 ポルーニンの家は貧しかったけど、
彼の両親や祖母は彼の才能を信じ、
留学費用を稼ぐ為に
出稼ぎに行くことを決意し、
父はポルトガル、祖母はギリシャと
家族は離れ離れになりました。
 
 自分のせいで家族がバラバラに暮らすこと
になってしまったと
申し訳なさを感じていた彼は、
バレエ団のプリンシパルとなりお金を稼いで
裕福になれば、また家族が一緒に暮らせる
ようになれると信じて、人一倍努力します。

 13歳の少年が異国の地で孤独と戦いながら、
人の3倍は練習に励んでいたと、教師や
仲の良かったダンサー仲間は証言しています。
  
 元々の才能に加え人一倍の努力で、
わずか19歳にしてロイヤル・バレエ団の
男性プリンシパルに上り詰めました。

 だが、プリンシパルとなっても思った以上に
稼げなかった。
 加えて制約の多いバレエ界のしきたり、
トップゆえの重圧も、のしかかってきます。

 その上、自分が15歳の時に
すでに両親が離婚してしまったということを
知ってしまいます。
 
 離れ離れになった家族と一緒に暮らすことを
夢見ていただけに、張り詰めた心が
ポッキリと折れてしまったんですね。
  
 バレエに全てを捧げた反動からか、
その後は薬物に溺れたり、身も心も
ボロボロになります。
 
  栄光から自滅へと向かうと思われますが、
ここで再び注目を集めます。


 ホージアのグラミー賞ノミネート曲
『Take Me To Church』のMV出演で
再び注目されます。
 写真家デビッド・ラシャベルが監督し
撮ったこのMVは、You Tubeで1700万回
以上の再生を記録しました。

 これは、もうこの映画を見てくださいとしか
言えないくらい、この踊りは素晴らしい!
  
 


「この苦しみから解放されるには、

踊るしかない」

                             セルゲイ・ポルーニン





 
 
  セルゲイ・ポルーニン略歴
 1989年11月20日、ウクライナ南部の
ヘルソンに生まれる。
 4歳:体操を始める。
 6歳:バレエを習い始める。
 9歳:キエフバレエ学校入校。
13歳:英国、ロイヤル・バレエ学校入学。
19歳:英国、ロイヤル・バレエ団、
史上最年少男性プリンシパル昇格。
22歳:ロイヤル・バレエ団退団。
 
現在はモデルや俳優としても活躍。
『ボルーニンプロジェクト』を立ち上げ、
若手の育成と支援をしています。



  

 

五感で体感する映画〜見て聴いてリズムを刻んで〜ダンス編①

映画『ポリーナ、私を踊る』108分。

2016年、フランス🇫🇷・アメリカ🇺🇸
2017年10月28日公開


 挫折と失恋を経験した若いバレリーナの
ポリーナ。
 古典バレエからコンテンポラリー、
創作ダンスと新しい世界へと足を踏みだし、
他人が考えた振り付けではない、
自分にしか表現できない自分のダンスを模索し
成長していく過程が描かれていきます。

【あらすじ】
 ロシアのとある貧しい地方の町で
両親と3人で暮らす少女ポリーナは、
両親の期待を背負い、
ボジンスキー率いるバレエアカデミーを
受験し、見事合格します。

 約10年間、ひたすら練習漬けの毎日。
 厳格な師匠ボジンスキーに、古典バレエの
基礎を徹底的に叩き込まれます。

 10代後半になったポリーナは
一時スランプに陥るが、
師ボジンスキーに弱点を指摘され、
練習の甲斐あって克服に成功します。

 ついにポリーナは、
名門ボリジョイバレエ団の
オーディションに合格しますが、
同じバレエアカデミーに所属する
南仏出身のアドリアンと
恋に落ちてしまいます。

 恋に夢中のポリーナは、
ボリジョイバレエ入団を望む
両親の反対を押し切って、アドリアンと共に
南仏・プロヴァンスの地で
『コンテンポラリーダンスカンパニー』を
開くリリアの元へ弟子入りします。

  
 だが、コンテンポラリーは
動きも重心の取り方も、
今まで古典バレエで培ってきたやり方と
全く異なる上に、ポリーナは
練習中に足に怪我を負ってしまいます。
 
 当然、踊れないポリーナはイライラして、
恋人アドリアンともケンカが絶えず、
二人の仲はギクシャクしていきます。
  
 しかも、ポリーナの代役に選ばれたダンサーに
アドリアンは惹かれていて、
息の合った二人の踊りに
ポリーナの心は千々に乱れていきます。
  
 恋もダンスの練習も上手いかず、
発作的に近くの湖に入水して
自殺を図るが死にきれず、
逃げるようにプロヴァンスを飛び出します。

 失意のまま、ほぼ無一文の状態で
ベルギー・アントワープへと
やってきたポリーナは、振り付けを教える
カールと出逢います。
  
 ルームメイトを募集していた彼のアパートに
シェアすることになります。

 このカールとの出逢いが、ポリーナを
古典バレエでもコンテンポラリーでもない、
新境地へと導いてくれることになります。
 ポリーナとカールの練習シーン




 ポリーナ役アナスタシアとカール役ジェレミー。
 息の合った二人の踊るシーンは
ほぉ〜っとため息が漏れてしまいました。
  
 すごいダンスだと思ったのも通りで、
 主人公ポリーナを演じたアナスタシア・シェフツォワは、
19歳の時にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場に
入団した経歴の持ち主。
 本作がデビュー作と思えないほどの堂々とした
ヒロインぶりです。
 古典バレエからコンテンポラリー、創作ダンスと
素晴らしい踊りを披露してくれました。

 アントワープでダンスのパートナーとなる
カールを演じたジェレミー・ベランガールも、
18歳からパリ・オペラ座バレエ団に入団し、
数々の賞を受賞するすごいダンサーです。

 アナスタシアとジェレミー、
そんなすごいダンサーだったんですね。
納得です。

 ポリーナの初彼アドリアンを演じた
ニールス・シュナイダーが、
実はダンス未経験だったのに
 撮影前の数ヶ月の猛特訓で
あそこまで踊れるようになったという
ことに驚きました。
 てっきり、経験者だと思ってました。
 すごいプロ根性です。

 コンテンポラリーダンスを披露した
リリア役のジュリエット・ビノシュの
ダンスもカッコよかった。

 こんな、すごいダンサーと
プロ意識の高い役者が終結したダンスシーンは
本当に必見です!

   



  ここまで読んでいただきありがとうございます。

ebigoro2's HAPPY CINEMA LIFE

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